English study notes
心構え
ビジネス英語は学問ではなく訓練。 続けた人の方が上達する。筋トレと同じ。 継続しよう!
英語の4技能の関係性
英語の4技能「読む」・「書く」・「聞く」・「話す」の関係性を考えてみると…、
- 読めたからと言って他の3技能が成長するわけではない…。
- 受験勉強では主に「読む」部分が問われる。
- 大学入試共通テストではリスニングもあるけど。
そして、以下の事実がある。
- 話せれば書ける(話した言葉を文字にするので)。
- しかし、逆は難しい。
- 英作文ができれば話せるか?
- 聞ければ読める(聞ける言葉が文字化されるので)。
- しかし、逆は難しい。
- 読めれば聞き取れるか?
「逆は難しい」という点が重要で、4技能を上げるには「話す」・「聞く」を先にやった方が良い。自然と「読む」・「書く」の向上にもつながる。
| 話せる | → | 書ける |
| 聞ける | → | 読める |
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「話す」・「聞く」を先にやる!
そして、「話せる音」は「聞ける音」となる。話せる音を増やしていこう。英語を口に出すこと。音読が大事。
| 話せる | → | 書ける |
↓
| 聞ける | → | 読める | … TOEIC L/Rで問われるのはこの行の部分。「聞く」と「読む」。
ただし、意味を理解している英語を音読すること。 語彙と文法の知識が必要なので…、全ユニットの文法学習を先に始めよう。 ユニット1~8の文法に取り組むこと! その過程で声に出して覚えよう。
英語がわかる段階について
単語の意味が分かる・聞いてわかる→文(1センテンス)読んでわかる・聞いてわかる→段落(パラグラフ)を読んでわかる・聞いてわかる。 各ユニット番号がパート番号に対応している。
文:Part1、2、5 パラグラフ:Part3、4、6、7
長い文、ちんぷんかんぷん、という状態であれば無理することはない。 短い文から無理をしないで続けていこう。
FAQ
Q1. リスニングについていけない。単語力不足かも。 A1. Part1・2の音読から始めよう。
Q2. Unitテストや練習問題の復習について。 A2. 精読(単語や文法の確認をしながら読む)、多読(日本語に訳さなくても意味が理解できるようになるまで読む)を行ってください。テストの点数を上げることを目的にしないように! また、Unitテストを復習する場合、part1,2,5をまず行ってください。そして、テスト対策として1~2週間ほど日を空けて再挑戦してください。問題への判断速度が上がります。
Q3. 新しい英語が聞き取れません。どうやってなれればよいのでしょうか。英語を日本語に翻訳せずに理解するにはどうすればよいでしょう。 A3. 音読をしてください。聞くだけでは聞こえるようになりません。まずは意味を意識してから声に出して読む練習をしましょう。 学習方法はスラッシュリーディングとシャドーイング(テキストを見ず、聞こえた音声を聞いた瞬間に声に出す訓練。中級レベルの訓練。)が良いです。
英語の学習法
ディクテーション&リピーティング
中級以下(500点以下)にお勧め
ネイティブの音声を聞いて聞こえたものを書きとる。3回ぐらい聞いて書きとれなかったら聞こえないということ。 同じところを繰り返してるとイライラしちゃうのであまりこだわりすぎないように。 音声の後について復唱する。スクリプトは見ない。さすがに初回は見てよい。 長い分は意味の塊で区切って練習してよい。
How much did it cost to send the parcel? How much did it cost / to send the parcel? ← 区切ったバージョン。
オーバーラッピング
意味を理解した英文を使うことが前提となる。
スクリプトを見ながら音声を聞き、自分の声を音声に重ねるように音読すること。 文章を意味で区切り、区切りごとに読んでいくとよい。自分の英語力に合わせて区切りの範囲を広げていき、その結果、読む速さが上がる。 できない場合は音声を外し、早く読む練習をするとよい。
シャドーイング
意味を理解した英文を使うことが前提となる。
スクリプトを見ず、音声の後に続いて復唱すること。 自分で普通に音読して意味を理解して、その後にシャドーイングするとよい。
音読を継続するために
難しすぎるものは後回し。自分のレベル+1くらいがちょうどよい。 音読1回ごとに1単語言えるものを増やすイメージ。 音声の速さについていけない場合、まずはゆっくり読めばよい。
Windows 11 で音声認識を行うには、「設定 - 時刻と言語 - 言語と地域」から言語をインストールし、「設定 - 時刻と言語 - 音声認識」で「英語(米国)」を選ぶ。 そして、「Windows キー + h」を押下すると音声入力ツールが起動する。この状態で「Windows キー + Space キー」で入力言語を英語にすると、英語を認識して文字を音声入力することができる。
キーボードの「Windows キー + Ctrl + s」を押下すると、音声認識アプリが起動するが、これはWindowsを操作するアプリなのでちょっと違う。
英語の発音記号(Phonetic Symbols)
ディクテーションをやってみたところ、ぜんぜん音を聞き取れなかった。読み上げが早いし、まったくついていけない。
対策が必要だと感じるので、いったん遠回りして発音記号(Phonetic Symbols)について勉強する。正式な発音を口にすることで、「音を聞く → 頭の中で発音記号をイメージする → 文字に起こす → 意味を認識する」ことができるようになるに違いない。
発音記号とは
発音記号は英語で Phonetic Symbols と呼び、1つの記号が1つの音を表現する。アルファベットをそのまま使っているケースもあるが、アルファベットメイトは異なる発音を意味する。
例えば、[p]は「ピー」ではない。カタカナで書くなら「プッ」という感じになる。
発音記号に使われる文字について
発音記号に使われる文字はIPA (International Phonetic Allphabet) が定めたものが一般に使われているらしい。文字自体の名前に興味のある人が少ないのか、非常に検索しづらかった。購入した本にも載っていなかったし(こういう発音です、という話は載っているのに、文字自体の名称が載っていない)。
過去に使われていた文字が元ネタになっているケースもあり、iotaさんのブログ記事 発音記号の名まえ に細かい話が書かれていて勉強になる。
基本的には、
- ラテン文字と同じ記号はラテン文字と同じ名前([a]はlower case a、[ɪ]はsmall capital I)
- ギリシャ文字など、元ネタのある文字は元ネタと同じ名前([ɵ]はtheta、[ɛ]はepsilon)
- 文字につける記号を diacritial mark と呼ぶ。
- [ɚ]の”~”は hook と呼ぶ。
- [o̬]の下付きのvは subscript wedge と呼ぶ。
- [ç]の下付きのニョロっとしたものは c-cedilla
- [ː]は長音記号(length mark)。
- ただし、日本語の長音とは違う意味があり、音をそのまま伸ばすということらしい。
- つまり、日本語だと「ハッピー」は「ハッピィ」・「ハッピイ」でも同じ意味として伝わるが、英語だと違う語に聞こえるらしいのだ。よくわからん。
- 長音記号は必ず長母音につく。
IPAと言っても、独立行政法人情報処理推進機構 (IPA:Information-technology Promotion Agency, Japan)ではない。
アクセント記号(正しくは「ストレス記号」)について
母音に付与するアクセント記号は、正しくはストレス記号と呼ぶらしい。とはいえ、日本では一般的にアクセントという言葉を使っているので、この勉強メモでは気にせずアクセントと呼ぶ。
アクセント記号はIPA方式の表記と日本で一般的に使われている方式の表記があり、両方とも理解しておくとよい
表1 – ストレス記号の表記方法
表記方法 | 第1アクセント | 第2アクセント |
---|---|---|
IPA方式 | /ˈɑ/ | /ˌɑ/ |
日本方式 | /ɑ́/ | /ɑ̀/ |
r音化について
標準イギリス英語と標準アメリカ英語は一定の母音の後の[r]の発音に違いがある。イギリス英語は発音せず、アメリカ英語は発音する(carはイギリス英語だと/kˈɑː/、アメリカ英語だと/kˈɑːr/となる)。
この違いを「r音化」と呼ぶ。「音化」とは、「ある音の音色を加えて発音し、その音の特徴をまとう」という意味で、一定の母音の後でrの音を発音すると考えればよい。
もともとの綴りにrがあればr音化するが、ない場合にはr音化しない。
r音化の表現にはいくつかのパターンがある。1つは/r/で表現する方法で、rがイタリック体になっている場合、それはr音化したものだとする手法である。
/kˈɑː r /
もう1つは[ɝ] [ɚ]のようにフックを使う方法で、これもr音化を表す。
一般的には、
- 母音に続いてrを発音する場合は[r]を使い、
- 母音に混ざったrを発音する場合はhookを使うことが多い。
らしい。例外もあるので、完全な法則ではないけれども。
また、rとr音化は違う。carをcaと読んでも意味は変わらないが、ringをingと読むと意味が変わってしまう、といった認識で覚えよう。
発音記号の入力方法
以下のいずれかの方法で発音記号を入力できる。基本的に面倒くさいので、後述する表2をコピペするのが良い。
- 通常のアルファベットの発音記号
- 通常の半角アルファベットは普通にキーボード入力すればよい。
- 通常入力できない文字の発音記号
- 大抵の発音記号はutf8で実装されており、「Winキー+.」から「記号 - ラテン文字」を選べば入力できる。
- ギリシャ文字の発音記号
- 発音記号で利用するのは半角文字になるため、全角入力ではなく、「Winキー+.」で入力する。例えばθとɵ、αとɑは別の文字である。
- [ː](長音記号、length mark)
- 「ちょうおん」を変換すると出てくる。
- subscript wedgeを表現する場合
[d̬]
で[d̬]と表示できる。
- IPA方式のアクセント記号
[ˈɑ]
で[ˈɑ]、[ˌɑ]
で[ˌɑ]を表示できる。
- 日本方式のアクセント記号
[è]
で[è]、[é]
で[é]と表示できる。
興味深いことに、utf8にはsubscript wedgeやアクセント記号込みの文字が用意されているようで、上記の[è]や[d̬]は1文字としてコピペすることができる。
音素と発音記号
音声学では、音の最小単位を「音素」と呼び、記述する際にはスラッシュで囲む。例えば、/sɪt/は3つの音素で出来ている。
発音記号は[]で囲む。先ほどの/sɪt/は[s] [ɪ] [t]と表現することになる。
英語の発音記号一覧
表2は英語「発音記号」の鬼50講を参考に書いた、英語で登場する発音記号の一覧である。動画はこちら → https://www.asuka-g.co.jp/dl/isbn978-4-7569-2179-6/index.html
ただし、「本書では、IPAに準じていますが、一般により広く使われている発音記号を使います。」と書かれているので、IPAの分類を元にしつつ、その上で著者の米山明日香さんの考えを反映したもの、ということになる。
例えば、表2には「ɛ」が登場しないが、英語の発音としては存在しているようだ。
あと、発音記号の入力が大変なので、(snippetを用意してみた。emmet的なものがあるともっと助かるのだけれども。
表2 – 英語で登場する発音記号一覧
音の分類 | No | 記号(IPA Character) | 記号の名前(IPA Name) | 説明 | フレーズ |
---|---|---|---|---|---|
短母音 | 1 | [ɪ] | small capital I | 口を横に引かずに「い」。唇は自然な感じで、イというイメージ。「ぃや~今日も頑張った~」の「ぃ」。 it /ɪt/, pick /pɪk/ |
|
^ | 2 | [e] | lower case e | 日本語の「え」よりもちょっと縦に大きく口を開けて「え」。 | |
^ | 3 | [æ] | ash (/ˈæʃ/ アッシュ) | 口を横に引いた「え」。日本語だと「あ」に置き換えられがちだが、実際の発音は全然違う。 cat /kæt/, apple /æpəɭ/, cap /kæp/, bad /bæd/, man /mæn/, half /hæf/ |
I’m so happy! /əm sˈoʊ hˈæpi/ I love to dance. /ə lˈʌv tə dˈæns/ That’s fantastic! /ðˈæts fæntˈæstiɪk/ The cat took a nap. /ðə kæt eɪ næp/ |
^ | 4 | [ɒ] | turned script a | (イギリス英語のみに登場するので省略)。 | |
^ | 5 | [ʌ] | turned v | こもりぎみの「あ」。日本語の「あ」と比べると半開き。口は緩く、舌は引き気味に。 green onion /griːn ʌnjən/, umbrella /ʌmbrˈelə/, cup /kʌp/ |
Tough lack. /tʌf lʌk/ You are jumping the gun. /jʊ ər ʤˈʌmpɪŋ ðə gʌn/ I’m feeling under the weather. /əm fiːɭiŋ ʌndər ðə wˈeðər/ |
^ | 6 | [ʊ] | upsilon | 口を尖らせないで「う」 | |
^ | 7 | [i] | lower case i | 口を横に引いて日本語の「い」。 | |
^ | 8 | [u] | lower case u | 口をとがらせて「う」。 | |
^ | 9 | [ə] | schwa, turned e | 口の力を抜いて半開きにして、かろうじて声を出すくらいで「あ」。 クリリンが「あ…あ……」とか言ってるシーンのイメージ? アクセントがないときに現れる母音。No.9とNo.10は同じ音として扱うこともある。 aroma /ərˈoʊmə/, banana /bənˈænə/, pajamas /pəʤˈɑməz/ |
Take it easy. /tˈeɪk ət ˈiːzi/ It’s not that difficult. /əts nɑt ðæt dˈifəkəɭt/ You can take your time. /jə kən tˈeɪk jə tˈaɪm/ |
^ | 10 | [ɚ] | hooked schwa (/ʃwάː/ シュワー) | とにかく舌を引き、舌先を口蓋に当てずに/ə/。 /ər/と表現する辞書も多いらしい。 日本語では絶対に出てこない音。 |
|
長母音 | 11 | [iː] | lower case i length mark | 口を横に引いて日本語の「い」。結果的に「いぃ」みたいな感じになる。 | |
^ | 12 | [ɑːr] | script a length mark lower case r | r音化した[ɑː]。口を開くこと。 | |
^ | 13 | [ɑː] | script a length mark | 口の形を「あ」にして「お」と発音すると出る音。 アメリカ英語では、/ɑ/で発音していた音が/ɑː/になりつつあるらしい。 |
|
^ | 14 | [uː] | lower case u length mark | 口をとがらせて「う」。結果的に「うぅ」みたいな感じになる。 | |
^ | 15 | [ɔː] | open o length mark | 日本語の「お」をいう時の緊張感を保ったまま口を縦に開き「お」。 | |
^ | 16 | [ɔːr] | open o length mark lower case r | // | |
^ | 17 | [ɝː] | right hook reversed epsilon length mark | 長めの/ə/。 | |
二重母音 | 18 | [eɪ] | lower case e small capital I | 日本語で「えい」。 | |
^ | 19 | [aɪ] | lower case a small capital I | 日本語で「あい」。 | |
^ | 20 | [ɔɪ] | open o small capital I | 日本語で「おい」。 | |
^ | 21 | [ɪɚ] | small capital I hooked schwa | // | |
^ | 22 | [eɚ] | lower case e hooked schwa | // | |
^ | 23 | [ʊɚ] | upsilon hooked schwa | // | |
^ | 24 | [aʊ] | lower case a upsilon | 日本語で「あう」。 | |
^ | 25 | [oʊ|əʊ] | lower case upsilon | turned e upsilon | 日本語で「おう」。「う」もきっちり発音すること。 | |
破裂音 | 26 | [p] [b] |
lower case p lower case b |
「ぷっ」と「ぶっ」。/p/は声を出さず、/b/は声を出す。 唇で空気を閉鎖する破裂音 |
|
^ | 27 | [t] [d] [t̬] [d̬] |
lower case t lower case d lower case t with subscript wedge (?) lower case d with subscript wedge (?) |
「たてぃとぅてと」の「た」の音。無声音なので声は出さない。 「だでぃどぅでど」の「だ」の音。有声破裂音。 舌と歯茎で空気を閉鎖する破裂音。 |
|
^ | 28 | [k] [g] |
lower case k lower case g |
「くっ」と「ぐっ」。 無声破裂音 有声破裂音。 舌の付け根と口の中の天井で空気を閉鎖する破裂音。 |
|
摩擦音 | 29 | [f] [v] |
lower case f lower case v |
声を出さない「ふー」と声を出す「う゛ー」。 [f]は無声摩擦音で[v]は有声破裂音。 上の前歯と下唇で空気を閉鎖する摩擦音。完全密封するわけではない。 |
|
^ | 30 | [θ] [ð] |
theta eth (/ɛð/ エズ) |
ðは交差棒つきの古代文字のdが元ネタ。 名詞なら[θ] 「すー」、動詞なら[ð] 「ずー」と発音することが多い。 前歯と舌の隙間で空気を摩擦させる。 舌は噛まずに上の前歯に当てるだけ。空気を震わせる。 |
|
^ | 31 | [s] [z] |
lower case s lower case z |
「さすぃすせそ」の「さ」の音。無声音なので声は出さない。 「ざずぃずぜぞ」の「ざ」の音。有声摩擦音。 上下の歯と舌をこする感じ? 語尾のsの直前の音が無声音であれば[s]、有声音であれば[z]の音になる。 |
|
^ | 32 | [ʃ] [ʒ] |
esh (/ˈɛʃ/ エッシュ) ezh (/ˈɛʒ/ エッジュ) |
ʃはイタリック体の長いs。 、ʒはゴシック体のzで、tailed zとも呼ぶ。 「しゃししゅしぇしょ」の「し」と「じゃじじゅじぇじょ」の「じ」 唇と舌は少し緊張させる。 |
|
^ | 33 | [h] | lower case h | 無声音。喉の奥で作られる摩擦音。 は行の「はへほ」はこれ。「ひ /ç/」と「ふ /ɸ/」は英語には存在しないので、口の奥で摩擦を作ろう。 |
|
破擦音 | 34 | [ʧ] | t-esh ligature | ligatureとは合字のこと。「ちゃっちっちゅっちぇっちょっ」の「ち」の音。 破裂が起こって「ちっ」のように「っ」があるように聞こえる。 |
|
^ | 35 | [ʤ] | d-ezh ligature | 「ぢゃっぢっぢゅっぢぇっぢょっ」の「ぢ」の音。 破裂が起こって「ぢっ」のように「っ」があるように聞こえる。 |
|
鼻音 | 36 | [m] | lower case m | 唇を閉じて「ん」。「ん~ま」。 | |
^ | 37 | [n] | lower case n | 前歯の根元を舌で閉じて「ん」。「ん~な」 | |
^ | 38 | [ŋ] | eng (/ˈɛŋ/ エング) | ŋはnに尻尾をつけたもので、tailed nとも呼ぶ。 口を開けて口の奥で舌を閉じて「ん」。 gとkの前限定の「ん」。 |
|
側面音・接近音 | 39 | [l] | lower case l | 舌先の「る」。舌先を歯の根元の歯茎につける。 後ろに母音が続かない l、例えば girl /gˈərl/ の l のような末尾のlは舌の根元から舌をそのまま引く。 「らりるれろ」に似ている。「奈良」の「ら」に相当する(関東圏の発音だとそうらしい?) |
|
^ | 40 | [r] | lower case r | 引き舌の「る」。舌を引いてどこにもつけない…のだが、舌の根元の側面は上の口蓋に接触するらしい。 唇を「う~」とすぼめて「ぅら ぅり ぅる ぅれ ぅろ」というイメージ。「奈良公園」の「ら」に相当する(関東圏の発音だとそうらしい?) |
|
^ | 41 | [w] | lower case w | 口を丸めた「わ」をわずかに開く動きの音。「ぅわ」の音。 | |
^ | 42 | [j] | jod (/ˈjod/ ヨッド), またはyod | 力強い舌と天井が狭い「やゆよ」。 ヘブライ語の文字が元ネタ。子音のyの音。lower case j でもよい。 |
I got this! まかせとけ!
/aɪ gɑt ðɪs/
That’s not funny. 笑えねーよ
/ðæts nɑt fʌni/
This is the bomb! 最高にうまい! /ðɪs ɪz ðə bɑm/
There is the cop with the cap on the cup.
/ðˈeɚ ɪz ðə kɑp wìð ðə kæp ɔːn ðə kˈʌp/
I’m going to sing!
/aɪm gˈoʊɪŋ tə siŋ/
https://qr.ae/pyBsdN
https://www.youtube.com/@SoundsAmerican
音節における母音と子音の役割の差。 → 母音で音節を区切る。子音は長母音にならない。
- r音化 rは舌を奥に引いて、舌先は天井に近づくだけでどこにも触れない。
- 破裂音 空気を一度口の中に閉じ込めて、それを解放した時に出る音のこと。この時、頬に空気をためたりせず、口の中からではなく肺から空気を出す。
- 摩擦音 空気を一度口の中に閉じ込めて、狭い隙間から空気を出して発声する擦れるような音のこと。[f]と[v]は前歯と下唇で空気を閉じ込める。
- 破擦音 破裂はするが、その空気は摩擦もする。
- 鼻音 口を完全に閉じて鼻から声を出す音。鼻音はすべて有声音。
- 側面音・接近音 舌の側面を口蓋につける音?
調音様式:どのように音を作るか 調音位置:どこで音を作るか 有声音か無声音か:声帯に振動があるか
記号 | 調音様式 | 調音位置 | 有声音/無声音 | 音のイメージ |
---|---|---|---|---|
[p] | 破裂音 | ①両唇音 | 無声音 | 「ぷっ」 |
[b] | ^ | ^ | 有声音 | 「ぶっ」 |
[t] | ^ | ②歯茎音 | 無声音 | 「たてぃとぅてと」の「た」の音 |
[d] | ^ | ^ | 有声音 | 「だでぃどぅでど」の「だ」の音 |
[k] | ^ | ⑤軟口蓋音 | 無声音 | 「くっ」 |
[g] | ^ | ^ | 有声音 | 「ぐっ」 |
[f] | 摩擦音 | ⑥唇歯音 | 無声音 | 上の前歯と下唇で、声を出さない「ふー」 |
[v] | ^ | ^ | 有声音 | 上の前歯と下唇で、声を出す「う゛ー」 |
[θ] | ^ | ⑦歯音 | 無声音 | 舌を上の前歯に当てて「すー」 |
[ð] | ^ | ^ | 有声音 | 舌を上の前歯に当てて「ずー」 |
[s] | ^ | ②歯茎音 | 無声音 | 「さすぃすせそ」の「さ」の音 |
[z] | ^ | ^ | 有声音 | 「ざずぃずぜぞ」の「ざ」の音 |
[ʃ] | ^ | ③後部歯茎音 | 無声音 | 「しゃししゅしぇしょ」の「し」の音 |
[ʒ] | ^ | ^ | 有声音 | 「じゃじじゅじぇじょ」の「じ」の音 |
[h] | ^ | ⑧声門(音) | 無声音 | 「はへほ」は日本語と同じで、「ひ」と「ふ」は口の奥から出す |
[ʧ] | 破擦音 | ③後部歯茎音 | 無声音 | 「ちゃっちっちゅっちぇっちょっ」の「ち」の音 |
[ʤ] | ^ | ^ | 有声音 | 「ぢゃっぢっぢゅっぢぇっぢょっ」の「ぢ」の音 |
[m] | 鼻音 | ①両唇音 | 有声音 | 唇を閉じて「ん」、「ん~ま」の「ん」 |
[n] | ^ | ②歯茎音 | 有声音 | 前歯の根元を舌で閉じて「ん」、「ん~な」の「ん」 |
[ŋ] | ^ | ⑤軟口蓋音 | 有声音 | 口を開けて口の奥で舌を閉じて「ん」 |
[l] | 側(面)音 | ②歯茎音 | 有声音 | 舌先を歯の根元の歯茎につけて「る」 |
[r] | 接近音 | ③後部歯茎音 | 有声音 | 舌を引いて「る」、舌はどこにもつけないが、根元の側面は上口蓋に触れる |
[w] | ^ | ①・⑤(両)唇軟口蓋音 | 有声音 | 口を丸めて「わ」を言ってわずかに口を開く音、「ぅわ」の音 |
[j] | ^ | ④硬口蓋音 | 有声音 | 力強い舌と天井が狭い「やゆよ」 |
図x – 子音の調整位置 consonant_adjustment_position
No | 名称 |
---|---|
① | 両唇(りょうしん) |
② | 歯茎(しけい) |
③ | 後部歯茎(こうぶしけい) |
④ | 硬口蓋(こうこうがい) |
⑤ | 軟口蓋(なんこうがい) |
⑥ | 唇歯(しんし) |
⑦ | 歯(し) |
⑧ | 声門(せいもん) |
- https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E/%E9%9D%9E%E6%AF%8D%E8%AA%9E%E8%A9%B1%E8%80%85%E3%82%80%E3%81%91/%E4%BA%94%E5%8D%81%E9%9F%B3%E5%9B%B3
- https://ameblo.jp/sharockyosaiketaka/entry-12725847495.html
- http://francais.la.coocan.jp/j_onseik4.html IPAの母音図は正確に日本の音を表現しているわけではない?
英語の母音発声時の舌の位置
図1は東京外語大の提供する母音図を参考に描いた母音図で、記号が対にになっているところは右側のものが円唇母音を表す。円唇母音とは、唇を円形にすぼめて発音する音のこと。
赤字は「表2 – 英語で登場する発音記号一覧」で登場した「英語で使う発音記号」を示している。
ただ、母音図は教科書によりかなり差があるらしい。【母音図で図解!】英語の母音の舌の位置一覧 で検証されており、結果を見ると、確かに意外と細かく違っている。
記号が2つ並んでいるものは、左が非円唇、右が円唇。非円唇とは唇が丸みを帯びないもの、円唇とは唇が丸みを帯びるもの。
母音図は外側に行くほどはっきりした音になる。内側の音は緩め。
日本語の母音発声時の舌の位置
図2は日本語の母音発声時の舌の位置を母音図へプロットしたもの。しっかり声を出してみると、なんとなくわかる気がしてくる。
こちらの母音図は発音記号キャラ辞典で紹介されていた画像をもとに描いたもので、【母音図で図解!】英語の母音の舌の位置一覧を見ると、やはり差がある。
特に「う」は、この図よりも中舌寄りかもしれない。
参考資料
- 米山明日香, 英語「発音記号」の鬼50講, 明日香出版社, 2022/01/14 第8刷, ISBN:978-4-7569-2179-6
- Dacci from 英語物語・リチャード川口, 発音記号キャラ辞典, 株式会社KADOKAWA, 2019/01/26, ASIN:B07N1B9YWB
- qvarie, フック付き【シュワー】, 世界の特殊文字wiki, 2010/02/18,
https://seesaawiki.jp/w/qvarie/d/%a5%d5%a5%c3%a5%af%c9%d5%a4%ad%a1%da%a5%b7%a5%e5%a5%ef%a1%bc%a1%db
- ルーミン / Baudanbau20, IPA拡張, wikipedia, 2023/08/14, https://ja.wikipedia.org/wiki/IPA拡張
- iota, 発音記号の名前, phonetika /pʰɔːnɛːtiká/, 2013/06/27, http://toxa.cocolog-nifty.com/phonetika/2006/03/post_47ee.html
- 高橋 誠, UnicodeのIPA発音記号の一覧, 2009/05/25, 鈴木朝子と高橋誠の部屋, http://hobbit.ddo.jp/html/ipa.html
- Simone Westermann, International Phonetic Alphabet, geonames.de, -, https://www.geonames.de/ipa.html
- 福田泰裕, Googleドキュメントの音声入力を用いた英語のスピーキング活動, 高校教師とICTのブログ [数学x情報xICT], 2021/09/01, https://www.fy1203.com/2021/09/01/voice-input-speaking/
- 東京外国語大学, IPA 国際音声字母(記号), 東外大言語モジュール, -, http://www.coelang.tufs.ac.jp/ipa/vowel.php
- サラ, 【母音図で図解!】英語の母音の舌の位置一覧, らいトレ, 2023/05/02, https://lion-eigo.com/pronunciation/tongue-position/
- https://kotobank.jp/word/円唇母音-447780#:~:text=〘名〙%20唇をまるめること,非円唇である。
- 河内山 真理, 有本 純, 日本における発音記号の扱いに関する問題 : 辞典と教科書, NDL ONLINE, 2022/03, https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000002-I032196813-00
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